インテル・ミラノのメンバー

今季のインテル(イタリアプロサッカーリーグ・セリエA)のメンバーの入れ替わりはIN5人、O UT5人とちょうどいい数字になった。
加入メンバーはDFのダビデ・サントン(インテルユースから昇格)。MFマンシーニ(ローマ)、 ムンタリ(ポーツマス)、クァレスマ(ポルト)、FWのアドリアーノ(サンパウロ、レンタルバッ ク)。※()内は前所属昨季インテルのメンバーで放出されたのは、MFセーザル(未定)、ソラー リ(サン・ロレンソ)、マニシェ(アトレティコ・マドリー)、ペレ(ポルト)、FWスアソ(ベン フィカ)となった。※( )内は新所属。
セーザルとソラーリは契約満了。マニシェはレンタル期間終了。ペレは完全移籍。スアソはレンタル 移籍となった。 今季所属で所属年最長のメンバーはいわずと知れたインテルのカピターノ、ハビエル・サネッティ。 今年で14年目となり、契約は2011年まで。すでに35歳だがスタミナがありユーティリティ性 が高い。モウリーニョ体制になるとどういう扱いになるか気になっていたがマンチーニ時代と大きく 違いはなさそう。
次に長いのはDFイバン・コルドバ。今年で10年目となる。2月に靭帯断裂の大怪我を負ったが開 幕には間に合った。次に続くのはGKトルドとマテラッツィで共に8年目となる。

反対に次代のインテルを担うメンバーでは、まずはやはりFWバロテッリ。17歳ながら昨年トップ デビュー。コッパ・イタリアのユベントス戦で2ゴールを決めるなど今後のインテルの行く末を担う メンバーのひとりです。他にはMFボルゾーニ、DFでユースあがりのサントンが21歳と17歳。 どちらもプレーを見たことがないので未知数だが、バロテッリも含めて3人ともイタリア国籍。FI FA(UEFAだったかな?)が推し進める規定にも対応できるし、近年言われ続けた「インテルメ ンバーは外国人ばかり」という声も黙らせることができる。
そして新加入で注目は……モウリーニョ。低迷していたポルトに国内リーグ、UEFAカップ、チャ ンピオンズリーグをもたらし、チェルシーではプレミアリーグ連覇。現在最も優れた監督のひとり。 ただ、気になるのは戦術。退屈だと散々いわれていたチェルシーのサッカーもジョー・コールやロッ ベンのおかげでまだ華があった。

今のインテルメンバーであそこまで華があるプレーができるのはイブラヒモビッチくらい。ただ彼は CFとなるだろうから、結局イブラヒモビッチにくさびを入れる・当てて落とすという戦術になるの ではないかとちょっと心配している。
そういう意味で新加入メンバーで鍵を握るのはサイドプレイヤーのマンシーニとクァレスマなのかも しれない。